着物に関する基礎知識まとめ①〜選び方・着方・マナーなど〜

着物は、日本の伝統的な美しさを体現した衣装です。

しかし、着物を着るには様々な知識や技術が必要であり、時にはお悩みもつきものですよね。

そこで今回は、着物に関するよくあるご相談や困りごとに焦点を当て、解決ポイントを紹介します。

場面に応じた着物コーディネート

TPOに合わせた着物のコーディネートは、その場の雰囲気や格式に合わせて選ぶことが大切です。

着物の格は、フォーマルからカジュアルまでの幅広い場面に対応するために設定されています。

各格にふさわしい着物や帯の選び方、使い分けについて見ていきましょう。

1. 礼装着(第一礼装)

  • 着物の選び方:
    •  冠婚葬祭や式典などの厳粛な場面にふさわしい礼装着は、打掛や黒留袖、本振袖、喪服などが該当します。地味な色や控えめな柄が好まれます。
  • 帯の選び方:
    • 華やかすぎない地味な色やシンプルな柄の帯を選びます。繊細な帯留めをプラスすることで上品さを演出します。

2. 略礼装着(準礼装着)

  • 着物の選び方:
    • 入学式や結婚式、パーティーなどのフォーマルな場に着用する略礼装着は、色留袖や訪問着、附下、振袖、色無地、江戸小紋の紋付などが適しています。明るめの色や華やかな柄が人気です。
  • 帯の選び方:
    • 色や柄に合わせて華やかな帯を選びます。帯締めや帯留めも華美で良いでしょう。

3. 外出着

  • 着物の選び方:
    • フォーマルからカジュアルまで幅広い場面で着用できる外出着は、小紋、附下小紋、友禅の小紋、紬の訪問着、無地の紬、絞り、お召、更紗などがあります。季節や場所に合わせて素材や色合いを選びます。
  • 帯の選び方:
    • シンプルなデザインや地味めの色合いの帯が適しています。カジュアルな半幅帯を選ぶこともあります。

4. 街着・普段着・浴衣

  • 着物の選び方:
    • 日常生活の中で着用する街着や普段着、浴衣は、紬、絣、黄八丈、ウール、銘仙、木綿、浴衣などがあります。明るい色やポップな柄が特徴です。
  • 帯の選び方:
    • カジュアルな帯や組み合わせやすい柄の帯を選びます。浴衣の場合は、夏らしい涼しい色合いや柄がおすすめです。

TPOに合わせた着物のコーディネートは、着物の格や場面に合わせて選ぶことが大切です。

譲り受けた着物を今風に着こなすポイント

祖父母などから着物を譲り受ける人も多いのではないでしょうか。

着物を代々受け継ぐことは、家族の歴史や伝統を感じる素敵なことですが、時代が変われば着物の柄や色使いも変化します。

古くなった着物を今風にアップデートするためのポイントをご紹介します。

ポイント1: 帯の選び方

帯は着物のコーディネートにおいて重要な役割を果たします。

古い着物でも、帯の柄や色次第で全体の印象がガラリと変わります。

今風の帯を組み合わせることで、古臭さを払拭し、新鮮な雰囲気を演出できます。

ポイント2: 小物の活用

帯揚げや帯締め、帯留めなどの小物も重要です。

これらの小物を使って差し色を加えることで、着物全体のバランスを整えることができます。

着物の色合いや季節に合わせて小物を選ぶと、より洗練されたコーディネートが楽しめます。

ポイント3: 加工の活用

着物の柄や色を大きく変えるためには、加工を活用することが有効です。

着物の加工は専門家に依頼することが一般的で、その技術によって着物を新しいスタイルに生まれ変わらせることが可能です。

例えば、柄の一部を差し替えたり、染色を施したりすることで、古い着物でも現代風に着こなすことができます。

古い着物を今風に着こなすためには、帯や小物の選び方、加工の活用が重要です。

家族の宝物である着物を大切にしながらも、新しいスタイルで楽しむことができます。

着物を着る際の所作やマナー

着物を着る際の所作やマナーは、美しさを引き立てるだけでなく、着心地や動きやすさにも影響します。

ここでは、着物を着る際の基本的な所作をご紹介します。

歩き方

着物で歩く際には、背筋を伸ばし、しっかりとした足取りで歩きます。

裾が地面に引っかからないよう、小またで歩くのがポイントです。

また、ひざをなるべく曲げずに、少し内側に向けて歩くと、より美しい歩行が可能です。

履物を引きずらないように注意しましょう。

椅子の座り方

椅子に座る際には、背もたれに頼らずに背筋を伸ばして浅く腰掛けます。

振袖など袖の長い着物を着用している場合は、袖を畳んでひざの上に置きます。

また、座る際には後ろ側の裾が地面に触れないように、ひざの裏に着物を入れ込むようにして座ります。

食事をする際には、着物が汚れないようにハンカチをひざの上に敷くと良いでしょう。

物の取り方

テーブルなど高い位置にある物を取る際には、片手で袂を押さえながら物を取ります。

袂を押さえておかないと、袖が物に引っかかってしまったり、着物が汚れる恐れがあります。

また、高い位置の物を取る際には、袖口を片手で押さえることで、二の腕が見えないように気をつけましょう。

まとめ

これらの所作やマナーを意識することで、着物姿がより美しく見えるだけでなく、着心地も良くなります。

着物を着る楽しみをより一層深めるために、日々の所作に気を配りましょう。

コメント

この記事へのコメントはありません。

関連記事