春は着物を楽しむのにぴったりの季節です。桜が咲き誇るお花見や、暖かくなり外出しやすくなる観光シーズンには、春らしい色や柄の着物をまとって、季節感あふれる装いを楽しみたいですよね。
しかし、「春の着物コーデはどんなものがいいの?」「お花見に最適な着物や小物の選び方は?」「春の観光で快適に過ごせるコーデのポイントは?」など、悩むことも多いはず。
この記事では、春の着物の選び方や、お花見・観光に適したコーディネートのコツを詳しくご紹介します。
1. 春の着物コーデの基本ポイント

春の着物コーデでは、季節感を意識した色や柄、そして快適に過ごせる素材を選ぶことが大切です。
① 春らしい色と柄を選ぶ
春の息吹を感じさせる、明るく優しい色合いと、華やかな柄を選びましょう。
春におすすめの色
- 淡いピンク(桜をイメージした優しい色合い)
- 藤色やラベンダー(春風のように爽やかな印象)
- ミントグリーンや若草色(新緑の季節を感じさせる爽やかな色)
- クリームやアイボリー(ふんわりとした春の陽射しを思わせる)
- 黄色(菜の花やタンポポのような明るい色)
春におすすめの柄
- 桜・梅・桃(春の代表的な花柄)
- 蝶・燕・ウグイス(春を象徴する動物モチーフ)
- 流水・雲模様(春風のような優雅な雰囲気)
- 吉祥文様(長寿や繁栄を意味する縁起の良い柄)
- 菜の花やチューリップなどの春の花
- 春の野草や山菜の柄
特に「桜」は春の定番柄で、お花見のシーズンにぴったり。藤や蝶の柄も春の訪れを感じさせるため、春らしさを演出したいときにおすすめです。
② 季節に合った素材を選ぶ
春は寒暖差があるため、着物の素材選びも重要です。
- 3月初旬〜中旬(少し寒い時期):袷(あわせ)着物(裏地付き)+ ショールや羽織で調整
- 3月下旬〜4月(暖かくなってくる時期):袷着物や単衣(ひとえ)着物(裏地なし)で軽やかに
- 5月(初夏に近い時期):単衣着物や薄手の素材(綿や麻混)を選ぶと快適
気温に合わせて羽織やショールをプラスし、調整できるようにするのがポイントです。
2. お花見にぴったりの着物コーデ

お花見では、華やかでありながらも動きやすいコーディネートを心がけましょう。
① 動きやすさを意識したコーデ
お花見では、歩いたり座ったりする機会が多いため、動きやすさを重視しましょう。
お花見に適した着物
- 小紋(カジュアルな柄物着物で動きやすい)
- 紬(つむぎ)(少しカジュアルながらも上品)
- 木綿着物(軽くてシワになりにくく、お手入れが楽)
おすすめの帯
- 名古屋帯(軽やかで動きやすい)
- 半幅帯(カジュアルでおしゃれ)
草履よりも歩きやすい「下駄」を選ぶと、長時間の散策でも快適です。
② お花見で映える色と柄
写真映えも考慮して、春らしい明るめの色合いを意識すると、お花見の雰囲気にぴったりです。
お花見にぴったりな着物コーデの例をご紹介します。
桜の名所で映える上品な着物コーデ
- 淡いピンクや藤色の小紋着物
- 桜柄の帯
- 白や淡いベージュの草履
自然の中で落ち着いた大人の着こなし
- 若草色や淡いグレーの紬着物
- 織り柄の名古屋帯
- ナチュラルカラーのバッグ
青空に映える爽やかな春コーデ
- ミントグリーンや水色の着物
- 白地に花柄の帯
- パステルカラーの帯揚げ・帯締め
3. 観光にぴったりの春の着物コーデ

観光では、快適さと動きやすさを重視した着物選びが重要です。
① 観光で快適に過ごせる着物の選び方
一日中歩き回ることも考慮して、お手入れが簡単でシワになりにくい素材を選びましょう。
観光に適した着物
- 木綿着物(軽くて通気性が良い)
- ウール着物(シワになりにくく保温性もあり)
- 洗えるポリエステル着物(気軽に着られ、汚れも気にならない)
動きやすい帯
- 半幅帯(歩きやすく、カジュアルな観光向け)
- 名古屋帯(ちょっとおしゃれにしたいときに)
長時間歩く場合は、草履よりもクッション性のある下駄や足袋スニーカーを選ぶと足が痛くなりにくいです。
② 観光でのシーン別コーデ例
観光先の雰囲気に合わせて、着物や小物をコーディネートするのもおすすめです。
京都・奈良などの古都巡り
- 落ち着いた色味の紬着物
- 伝統柄の帯(市松模様や梅柄など)
- シックなトーンの小物
カフェ巡りや街歩き
- モダンな柄の小紋着物
- カジュアルな半幅帯
- レトロなバッグ
海沿い・港町での観光
- 爽やかなブルーやミントグリーンの着物
- 波模様や金魚柄の帯
- 白やシルバーの小物
4. 春の着物コーデにおすすめの小物
小物使いで、さらに春らしさをプラスしましょう。
① 帯揚げ・帯締め
春らしい色(淡いピンク・藤色・若草色など)を選ぶと、コーデが軽やかになります。
② 羽織やストール
- レース羽織(軽やかで春らしい印象)
- ショール(温度調整ができる)
③ 草履・バッグ
- 草履は淡い色が春にぴったり
- かごバッグや帆布バッグで季節感をプラス
- 足袋スニーカー(長時間の観光におすすめ)
5. 春の着物コーデ完全ガイドまとめ
春の着物コーデは、色や柄、素材を工夫することで、お花見や観光をより一層楽しめます。
明るいパステルカラーや桜柄を取り入れ、気温に合わせた素材を選びましょう。
お花見には動きやすい小紋や紬、観光には木綿やポリエステルがおすすめです。
帯や小物も春らしい色やデザインで統一感を出し、快適さと共に、着物ならではの華やかな装いを満喫してください。
(記事制作者:廣田 )
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