お茶会に招かれたとき、「どんな着物を着て行けばいいの?」と迷う方は多いのではないでしょうか?
お茶席には独自のマナーや格式があり、着物選びを間違えると恥ずかしい思いをすることも。
この記事では、初心者でも安心して参加できるよう、「お茶会にふさわしい着物」と「失敗しないコーディネートのコツ」をわかりやすく解説します!
目次
- お茶会に着物を着る意味とは?
- お茶会の種類と着物の格選び
- 失敗しない着物選び【季節・時間帯別ガイド】
- 帯と小物のコーディネート術
- 着物でお茶会に参加するときのマナー
- お茶席で好印象を与える立ち居振る舞い
- シーン別!お茶会おすすめ着物コーデ実例
- よくある質問Q&A
- お茶会にふさわしい着物とコーディネートのポイントまとめ
1. お茶会に着物を着る意味とは?

お茶会は、日本文化を代表する伝統行事。
その場にふさわしい服装として、着物を選ぶことは礼儀であり、またおもてなしの心を表現する手段でもあります。
- 「自分をきちんと整えること」が相手への敬意に
- 着物は静かで落ち着いた美しさを演出できる
- 季節感や格式を装いで表現できる
つまり、着物は単なる「服」ではなく、「心づかい」の象徴なのです。
2. お茶会の種類と着物の格選び

■ 茶事と茶会の違い
- 茶事:正式なお茶会(懐石料理→濃茶→薄茶の流れ)
- 茶会:比較的カジュアルな集まり(呈茶のみの場合も)
茶事は「正装」が求められ、茶会は「略礼装」でも参加可能です。
■ 格に合わせた着物の選び方
シーン | 着物 | 帯 |
正式な茶事(初釜、口切りなど) | 色無地(一つ紋入り)、江戸小紋 | 袋帯 |
カジュアルな茶会 | 小紋、紬 | 名古屋帯 |
※「訪問着」は華やかすぎるため、お茶席では控えた方が無難です。
3. 失敗しない着物選び【季節・時間帯別ガイド】

◇ 季節感を大切に
- 春:淡いピンク、若草色、桜や梅柄
- 夏:薄物(絽、紗)、涼しげな水色、朝顔や金魚柄
- 秋:深みのある紅葉色、菊やすすき柄
- 冬:こっくりとした色合い、椿や南天柄
※基本は「今の季節より少し先取り」が粋とされています。
◇ 時間帯に応じた配慮
- 昼間の茶会:明るい色味・控えめな柄
- 夕方以降の茶会:ややシックな色合い
派手すぎず、落ち着いた印象を心がけましょう。
4. 帯と小物のコーディネート術

◇ 帯の選び方
- 正式な茶事には格の高い袋帯(あまりギラギラしないもの)
- カジュアルな茶会には名古屋帯やしゃれ袋帯
帯の柄は「控えめ・上品」を選びましょう。
金銀の糸が多用されたものや、派手な大柄は避けるのが無難です。
◇ 小物類の注意点
- 帯締め・帯揚げ:着物と帯に合わせた色を選び、あまり目立たせない
- 草履:低めのものを選び、歩きやすさ重視
- バッグ:小さめでシンプルな和装用バッグがベスト
※キラキラ素材やブランドロゴが目立つ洋風小物はNG。
5. 着物でお茶会に参加するときのマナー

◇ 帯結びに注意
- 帯の結び目が大きすぎると、畳の上で邪魔になります。
- コンパクトな「お太鼓結び」が基本です。
◇ 袖口や裾さばきに配慮
- 手を出すとき、物を取るときは袖を押さえましょう。
- 正座や歩行時は、裾をさりげなく押さえると美しい所作になります。
◇ 香水は禁止!
お茶席では「お茶の香り」を楽しむため、香水や強い整髪料の香りはマナー違反とされます。
当日は無香料のケアを心がけましょう。
6. お茶席で好印象を与える立ち居振る舞い

◇ 正しい正座と立ち方
- 背筋を伸ばして正座する
- 立ち上がるときは両手をついてからゆっくりと
◇ 袖を汚さない飲み方
- 茶碗を取るとき、左手で袖口を押さえる
- お茶をいただく際も、袖口が茶碗に触れないよう注意
◇ 笑顔と会釈を忘れずに
- 言葉よりも、丁寧な所作と柔らかい表情が大切です。
- 緊張しすぎず、自然体で参加しましょう。
7. シーン別!お茶会おすすめ着物コーデ実例

■ 初めてのお茶席参加(初心者向け)
- 着物:淡い水色の色無地(一つ紋)
- 帯:シンプルな銀糸使いの袋帯
- 小物:白地の帯揚げ+淡いグレーの帯締め
ポイント:清潔感と落ち着きを重視!
■ カジュアルなお茶会(友人主催)
- 着物:小紋(優しい藤色に小花柄)
- 帯:名古屋帯(控えめな市松模様)
- 小物:淡いピンク系で統一
ポイント:華美になりすぎない軽やかコーデ!
■ 正式な茶事(濃茶席あり)
- 着物:深緑色の色無地(紋入り)
- 帯:格式高い袋帯(霞模様)
- 小物:白+控えめな金糸入り帯締め
ポイント:格をきちんと意識して重厚感を!
8. よくある質問Q&A
Q1. 着物初心者でもお茶会に参加して大丈夫?
→もちろんOKです。ポイントを押さえた装いと所作ができれば、初心者でも歓迎されます。
Q2. 派手なネイルはしてもいい?
→基本的に控えめなカラー(ベージュやクリア)が望ましいです。派手なネイルアートは避けましょう。
Q3. 着物の色に迷ったら?
→迷ったら「グレー系」「淡いブルー系」など、中間色を選ぶと失敗しにくいです。
9. お茶会にふさわしい着物とコーディネートのポイントまとめ
お茶会の着物選びは、場にふさわしい心づかいを表現する大切なポイントです。
「華美すぎず、地味すぎず」「季節感と格式を意識する」これさえ押さえれば、初心者でも自信を持って参加できます。
大切なのは、着物姿で自然体に振る舞うこと。
心をこめた装いで、ぜひ素敵なお茶席体験を楽しんでくださいね!
(記事制作者:廣田 )
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